岩見重太郎
岩見重太郎
64
かたきうちあまのはしだて
敵討天之橋立


17.7×11.7
作者・絵師等:並木五柳作 <2>歌川国貞画
版元:蔦屋吉蔵
年代:文久元年(1861)
【解説】
万延元年(1860)に江戸守田座で上演された「復讐天橋立」を、そのまま出版した作品。 岩見重太郎の芝居は、二流の劇場で上演されることが多く、守田座での上演は江戸の一流の劇場で 上演された唯一のもの。

岩見重太郎
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いわみじゅうたろういちだいじっき
岩見重太郎一代実記


17.4×11.3
作者・絵師等:<2>一竜斎貞山作 歌川芳幾画
版元:杉浦朝治郎
年代:未詳
【解説】
作者の一竜斎貞山は講釈師。岩見重太郎の一連の伝説は本で読まれただけでなく、 講釈師が面白く語って聞かせた講談によっても人々に広められていった。本書の初版本は安政5年 (1858)の刊行であるが、展示したものは表紙の形態から、後になって再版されたものと思われる。

岩見重太郎
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いわみじゅうたろうでん
岩見重太郎伝


11.6×8.4
作者・絵師等:未詳
版元:牧金之助
年代:明治24年(1891)
【解説】
明治期に数多く刊行された銅版の豆本。岩見重太郎の一代記をまとめたもの。 重太郎がその力の程を見せる場面は、開き絵になるように工夫が施されている。 同時に展示したものは、販売時に本書を包んでいた袋である。

岩見重太郎
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きんこじつろく  いわみぶゆうでん
今古実録/岩見武勇伝

22.5×14.8
作者・絵師等:歌川芳幾画
版元:広岡幸助
年代:明治17年(1884)
【解説】
「実録本」は写本で流布していたが、明治に入ると活字化され、続々と出版されるようになる。 本書もそうしたものの一つ。

岩見重太郎
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いわみじゅうたろう あま   はしだておおあだうち
岩見重太郎/天の橋立大仇討

18.7×12.6
作者・絵師等:<2>玉田玉秀斎作 <3>長谷川小信画
版元:富士屋書店
年代:昭和6年(1931)
【解説】
本書は「岩見重太郎」の講談を本にしたものである。明治期に速記が伝えられてから、 落語や講談といった話芸は聴くだけなく、本書のように読み物としても楽しまれるようになった。

岩見重太郎
69
いわみじゅうたろう
岩見重太郎

21.6×14.7
作者・絵師等:中山白雲堂主人作
版元:大阪時事新報社
年代:明治42年(1909)
【解説】
岩見重太郎を扱った小説のなかで、きわめて初期の作品。明治期に刊行された岩見 重太郎関連の書籍は、講談本や実録本を活字化しただけのものが多く、その意味で本書は例外的な 作品である。

岩見重太郎
70
いわみじゅうたろう
岩見重太郎

25.8×18.7 
作者・絵師等:大河内翠山作 井川洗厓画
版元:講談社
年代:昭和11年(1936)
【解説】
戦前に多く出版された講談社の絵本シリーズの一つで、内容は講談色の強いものになって いる。昭和10年代には、岩見重太郎が英雄として子供たちにまで認知されていたことを示す好資料である。