岩見重太郎


岩見重太郎
N50
いわみじゅうたろう
岩見重太郎


大判錦絵 1枚
絵師:<3>歌川豊国
版元:木屋宗次郎
年代:万延元年(1860)
【解説】
万延元年に江戸守田座で上演された「復讐天橋立」に取材した作品。岩見重太郎を演じるのは、幕末に江戸で活躍した<3>市川市蔵。芝居の脚色もあり、諸国を廻る武芸者とはしながらも、優美な姿で描かれている。

岩見重太郎
N51
いわみじゅうたろうひひたいじ       ず
[岩見重太郎狒々退治の図]
「岩見重太郎兼亮」


大判錦絵 3枚続
絵師:歌川芳年
版元:専錦堂太七
年代:慶応元年(1865)
【解説】
現在でも全国各地に残る岩見重太郎の狒々退治伝説を描いた作品。画面全体を黒い色調に抑えることで、狒々やその部下、生贄の女性などがかえって強調され、深夜の山林の不気味さを際立たせている。なお本作品では、岩見重太郎が狒々を退治したのは熊本での事としている。

岩見重太郎
N52
あまのはしだてあだうち    ず
[天橋立仇討の図]
「大川八右エ門」「塙団右衛門真之」「岩見重太郎兼益」「山田新七郎」「広瀬軍蔵」「後藤又兵衛基次」「成瀬権蔵」


大判錦絵 3枚続
絵師:歌川芳虎、歌川重清
版元:沢村屋清吉
年代:明治5年(1872)
【解説】
岩見重太郎の伝説のクライマックスとでもいうべき、天橋立での仇討ちの場面を描く。仇討ちの際に、塙団右衛門・後藤又兵衛の両勇士が助太刀に駆けつけたという俗説に基づいているため、岩見重太郎だけでなく、この二人も描かれる。なお本作品は、人物を芳虎が、天橋立周辺の景色を重清が描いている。