松森智彦(同志社大学文化情報学研究科博士後期課程2年)

論題:人文学研究におけるデータ中心アプローチの可能性
―『斐太後風土記』データベースを事例として―

要旨:
データ中心アプローチ(DOA)とは、情報工学のシステム開発分野の用語である。データベースを中心にシステムを設計・構築する手法で、今日広く用いられている。本研究ではこの手法を人文学研究に持ち込み、事例研究を行う。人文学研究におけるDOAについて定義を定め、それをどのように実践するのか明らかにする。また事例研究として明治初期の物産誌を入力した『斐太後風土記』データベースを紹介しGISと統計による研究活用例を示す。