古屋拓海(同志社大学文化情報学研究科修士1年)

論題:「彼」「哀れに笑ふ」(作者名:比賀志英郎)と太宰の小説の比較

要旨:
太宰治の作とされる小説「彼」と「哀れに思ふ」が近年発見された。この2作品の著者は「比賀志英郎」となっているが、これらが太宰の作であるか否かを助詞の使用率に注目して分析を試みた。主成分分析の結果、2作品と太宰治の初期作品の助詞の使い方が類似していることが確認できた。