花供養集成

凡例

                京都俳諧研究会


一、本集成は、京都東山芭蕉堂主催の『花供養』を収録したものである。天明六年の初刊から明治三年までの現存する総てを、順次底本のアーカイブと翻刻とを併せて公開する予定である。試行であるが、研究に資するべく公開する。


二、各巻の翻刻に用いた底本・校異本の略称は次のとおりである。なお、翻刻に当たっては適宜他の版本を参照した。

○略称一覧 (敬称略)
  愛知県大   愛知県立大学附属図書館       
  秋田時雨   秋田県立秋田図書館時雨庵文庫
  石川歴博   石川県立歴史博物館         
  糸井      京都府舞鶴市郷土資料館糸井文庫
  潁原      京都大学文学部図書館潁原文庫     
  燕々      岡山市立図書館燕々文庫
  尾道大     尾道大学附属図書館旧下垣内和人
  河野美     今治市河野美術館
  月明      石川県立図書館月明文庫 
  小林      小林 孔
  櫻井      立命館大学アート・リサーチセンター櫻井文庫 
  高岡図    高岡市立高岡図書館
  竹冷      東京大学附属図書館竹冷文庫     
  長野関口   長野県立長野図書館関口文庫
  白鹿       兵庫県西宮市笹部桜コレクション―白鹿記念酒造博物館寄託―
  弘前       弘前市立弘前図書館石見文庫
  武蔵       武蔵野大学附属図書館旧前田利治蔵
  森文庫     大阪市立大学附属図書館森文庫
  山崎文庫   大阪府立大学附属図書館山崎文庫  
  麗沢       麗沢大学附属図書館田中文庫
  綿屋       天理大学附属天理図書館綿屋文庫   

三、翻刻にあたっては、次の方針に従った。
@丁移りは、丁の最後に、柱刻によって漢数字で示し、丁の表は「オ」裏は「ウ」で略記した。柱刻が無い時は、「見返し」「序」「跋」などと適宜補った。
また、算用数字による丁数は、柱刻によらない通し番号である。柱刻と甚だずれる場合は、適宜下段に併記した場合がある。
A本文の改行は原文のとおりとした。
B連句における短句は、一字下げとした。
C漢字の字体は、概ね常用漢字体に統一した。ただし、左のものは当時の習慣を尊重して、原文の表記に従った。

   選・撰  同・仝  野・埜  村・邨  船・舟  縁・椽

D濁点・半濁点は私に附し、底本にあるものは(濁ママ)とした。
E原本にあるルビはそのまま記し、私にルビは打たない。
Fカタカナで小さくふられている送り仮名は、本文と同じ大きさで表記した。
G踊り字については、底本の表記に従い、次のように統一した。
   漢字一字             々
   ひらがな一字・同濁点     ゝ・ゞ
   カタカナ一字・同濁点      ヽ・ヾ
   二字以上の繰り返し・同濁点   /\・/゛\
H底本の虫損などによる判読不能箇所については他本で校合したが、それも不可能な場合は、□ で示した。

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