都名所今昔展 電子展示

合羽摺

 


 合羽摺とは彩色技法の一つであり、主に上方でさかんに用いられた。合羽摺の「合羽」とは、着色する際に使用する柿渋を塗った型紙を指す。合羽摺でも、錦絵摺と同様に、輪郭線には板木を用いて摺るが、彩色は型紙を絵にあて刷毛で着色していく。合羽摺は、安価で鮮やかな色彩を表現することができ、また手法も簡易であったため、明治以降まで用いられた。
 

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