参考

29 伝後西天皇所持の印 七、九センチ×七、五センチ、高さ三、〇センチ、七五〇c
陽刻された文字は「金枝玉葉」。天皇が用いた印としては公的な「天皇御璽」印があるが、
それとは別に、私的な印を所持していたことは後陽成天皇などの例によって知られている。
本印章は、後西天皇所持と伝えられ、毘沙門堂伝来とされているが、現在のところその確証はない。
しかし後西天皇の子、公辨法親王が延宝二年(一六七四)毘沙門堂に入ったと『本朝皇胤紹運録』にあり、
この頃から同寺は復興されていくから、後西天皇と毘沙門堂との関係は深い。

 

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